銅は、人類の誕生初期より使われていた金属の一つです。銅で作られたものは、今日でも世界中で非常に広く使われています。美術品、調理器具、小道具、そして懐中電灯に至るまで、銅は貴重な素材なのです。Olightは、そのような銅素材の懐中電灯がほしいという人々の要望に応え、これまで様々なモデルの銅製懐中電灯を製造してきました。今年のブラックフライデー・セールでも、ファンの多いフラットなEDCフラッシュライト、「Arkfeld」をベースにした季節限定の銅製フラッシュライト「Eternal3」を発売しました。
銅を使ったアイテムは、その特徴である耐久性だけでなく、美しく独特なパティナ(古艶)が出るため、高い評価を得ています。
パティナとは?
パティナとは、オックスフォード英語辞典によると、いくつかの金属の表面に形成される緑色、黒色、または茶色の層のこととあります。パティナは、一般的に銅などの金属が大気条件にさらされたときに徐々に形成される保護層です。パティナは、自然に形成されるより早く形成されるよう促すことができ、これを「フォースド・パティナ(force)」と呼びます。
磁性体の形成を促進する2つの方法
パティナは化学的なプロセスです。銅製フラッシュライトのパティナ形成を促すには、2つの方法があります。
1.自然な銅のパティナ
自然に銅のパティナの形成を早めるには、銅の懐中電灯をまんべんなく空気と触れるようにしてください。空気中には水分等様々な成分が含まれているため、銅の表面が酸化し、徐々に元の色と比較して茶色、または黒っぽい色に変化し始めます。自然なパティナが形成されるには時間を要し、一般的にはマイルドで自然な光沢が生まれます。特に、銅製のフラッシュライトを空気に触れさせるだけでなく、広範囲に渡ってライトを使用した場合には人の手の油分等により、より魅力的な感触と光沢が強調されたパティナが形成されます。
2.銅のパティナ
銅のパティナとは、化学的な手段でパティナを作ることを意味します。例えば、酢と塩を混ぜた液体で、銅製のフラッシュライトに素早く美しいパティナを作ることができます。化学実験のように、いつ、どのようにパティナを発生させ、形成を停止するかを決めることができるため、強制的に銅の仕上がりをコントロールすることができます。パティナ加工は人によって全く異なる仕上がりを織りなす一種の芸術であり、銅の美しさを生み出す加工なのです。
また、湿度や温度、空気中のさまざまな化学物質の存在によっても、強制的にパティナが影響を受けることがあります。どのようなパティナも、保護をしないと時間の経過とともに変化してしまいます。そのため、理想的な状態になった時点で、パティナを封印することが非常に重要となります。ワックスやラッカー、または専用の製品を使用することで、パティナの変化や進行を防ぐことができます。
銅製フラッシュライトにパティナを強制的に施すには、いくつかの方法があります。
1. 銅製懐中電灯に、新鮮で熱いゆで卵の破片をビニール袋か容器に入れて密封します。
2. 酢と塩を混ぜた液体に銅の懐中電灯を浸す(青や緑のパティナが出やすい)。
3. 酢に浸し、砕いたポテトチップスを銅製懐中電灯にかぶせます。
4. 銅製の懐中電灯に塩水を吹きかけ、ビニール袋や容器で密封します。
パティニング材にさらす時間や使用するパティニング材は、銅製フラッシュライトの最終的なパティナの仕上がりに大きな影響を与えます。また、長時間放置すると、色が濃くなることがあります。パティニングを行う際には、安全面に十分配慮し、可能であればスクラップの銅で事前に試されることをお勧めします。銅製フラッシュライトのものとは多少異なることもありますが、銅合金、つまり出来上がったパティナにより、プロセスや仕上がりのイメージを知ることができるため、理想のパティナに近づけることができるでしょう。
あなたの銅製EDCアイテムにパティナを形成させるお気に入りの方法は何でしょうか?また、パティナの形成後、そのパティナを保護するあなたの方法はありますか?以下のコメント欄で、ぜひ教えてください。
次回は、パティナを除去して銅製懐中電灯を新しく生まれ変わらせる方法を紹介します。