154CMステンレス鋼について

154CMステンレス鋼について

オーライトのナイフやブレードのうち、RubatoRubato 2Rubato 3ZillaFreeze 2MettleBeagle154CMのステンレス鋼を使用しています。 "154CMステンレスは良い包丁の鋼材なのか?" 答えは間違いなくYESです。

この記事でその答えを詳しくご紹介します。。

 

154CMステンレス鋼の誕生

1970年代初頭、世界最大の民間航空機であるボーイング747が誕生しました。人を乗せて空を飛ぶ乗り物に必要不可欠なタービンブレードの鋼材は、154CMステンレス鋼でした。


154CM ステンレス鋼組成

154CMステンレス鋼は、刃物硬度58~61HRCの高品質マルテンサイト系ステンレス鋼で、組成は次のとおりです。

1.05% カーボン:硬度や耐摩耗性、耐食性を高めるますが、カーボンの昼栂あまりに高いと、強度が低下します。

14% Chromium: 引張強度と刃先の保持に使用され、耐腐食性と耐摩耗性を高めます。

4%モリブデン:被削性、強度を高めます。

0.5% マンガン:硬度ともろさを増します。

0.8%シリコン:強度アップのために使用されます。

0.03% リン:強度を高めます。

0.03% 硫黄:被削性を向上させます。

0.4% バナジウム:耐摩耗性と焼入れ性を向上させます。

0.4%タングステン:耐摩耗性と硬度を向上させます。

 

インサートとしての154CMステンレスの優位性

1.高耐熱性

耐熱性が高く、熱処理時に反りにくいので、包丁職人は焼戻しの靭性損傷を恐れずに熱処理後すぐに154CMステンレスを研磨でき、また短時間で(焼鈍を恐れずに)薄くできるため、必然的に生産量が増えました。。

 

2.エッジリテンション

クロム、カーボン、マンガンの組み合わせは合金を非常に硬くし、硬度61HRCの154CMステンレスは、刃持ちが非常に良いのが特徴です。

 

3、耐腐食性

強靭さと錆びにくさを両立させるためには、耐食鋼が非常に重要です。

154CMステンレスは、通常のステンレス鋼に比べて炭素含有量が多く、クロムが少ないため、硬くて強靭なのが特徴です。


4.耐摩耗性

154CMステンレス鋼は、非常に硬い鋼で、耐摩耗性に優れ、衝撃に強いのが特徴です。

 

主な用途

154CMステンレス鋼は、塩水などの過酷な環境に長時間さらされることが多いサバイバルナイフによく使われています。 また、刃物、ボールベアリング、バルブポート、メタルブッシュなどに使用される非常に一般的な鋼材です。 サバイバルナイフやEDCナイフの有名メーカーの多くが、この鋼を広く使用しています。


Rubato


154CMステンレス鋼とG10ハンドルで作られています。


Zilla


154CMステンレス鋼とG10ハンドルで作られています。



Freeze 2


154CMステンレス鋼とG10ハンドルで作られています。



Rubato 2


154CMステンレス鋼とG10ハンドルで作られています。


Rubato 3


Rubato 3は、154CMのブレードを使用し、レールロックで保護されています。


Mettle


154CMステンレス鋼とG10ハンドルで作られています。


Beagle

ドロップポイント刃で、154CMのステンレススチール製です。

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